古寺巡礼。温故知新。都会に毒された煩悩を払いに
いざ鎌倉へ!
今回は北鎌倉を中心にチャリンコツアーを企画、解脱への旅の始まり。
(鎌倉駅→鶴岡八幡宮→建長寺→円覚寺→北鎌倉→鎌倉→湘南)
の順で各々邪な想いを胸に出発!見事煩悩を取り払えるのか??
空は晴れ、心地よい風を受けて鎌倉を出発する。
もちろんアップダウンの多いこの地を普通にいけばガス欠は必死!
折れる心を取り戻すにはやはり
「うまいもん!」によるガソリン注入!
各地の名店を紹介していこうか。
先ずは
鶴岡八幡宮。いわずと知れた鎌倉幕府の中心地。
芸能・開運の神「弁財天」が祀られている。
普通にお祈りを済ますのだが、この「お祈り」普段特に気もせず
こなしているのだが、各地によって変わるのであろうか?ここ
鎌倉では
「二礼、二拍手、そして一礼」この手順でこなさなければならない。
新鮮な驚きを胸にぎこちなさを隠せないままお祈りを済ます。
お祈りの効果を試すためにもこの後「おみくじ」を引くのだが
ここ八幡宮では凶がでやすいという噂・・・・。
不安と共におみくじを試みるのだが、その隣で何やら騒がしいどよめきが・・・・・。
小学生集団もおみくじにチャレンジしており、その一人が引き当てたのは
な、なんと!
「大凶!」ありえない結果に周りがどっと沸いたのである。
そう、ある意味
神は彼に降りたのかもしれない。笑いの・・・・。
私の結果は割愛させていただくとしよう・・・。
八幡宮を出て北に続く緩やかな坂が我々の体力を刈り取っていく。
神に会うのは簡単ではない。ちょっとした試練を乗り越えやってきたのは
建長寺。ここにはパキスタンより寄贈された釈迦像が収められている。
この釈迦像は非常に有名で教科書でも定番の断食姿の釈迦である。
やんごとなき姿を拝んだ後に奪われた体力を回復すべく、建長寺のすぐ
前にある
「鎌倉五山」にてしばし休憩をとる。
さて、よく耳にする和食「けんちん汁」この料理、実は建長寺発祥の精進料理
と言う。勘のよい人ならお気づきかもしれないが
建長汁→けんちん汁となったのである。
メニューにはのっていない
けんちん汁(¥500)を嗜む。
具沢山で塩ッ気の効いた暖かい汁は次に向う円覚寺への活力を見事
養ってくれたのである。
けんちん汁と言う名のガソリンを注入し、更にゆるやかなアップダウン
を繰り返し
円覚寺に至る。
この寺内には
虎頭岩と言われる虎の頭に似た岩があるが、正直どれが
虎の頭か分らなかった・・・。気持ちの持ち方で如何様にも見えるという
ことがいいたいのだろうか・・・?禅とは非常に深いものである・・・。
寺の奥に続く長い階段の途中で貼り付けあった言葉に得も言えぬ感動
を覚える。
「私の心の燃えている日は道の草木が光輝き、空の小鳥も凛々と鳴く」
普段は見逃しがちな言葉ではあるがこういう場所では妙な説得力があるから
おもしろい。言葉の力に私は元気づけられたのであった。
見聞を深め、脳に負荷をかけた為か体は自然と甘味を欲してくる。
食欲という煩悩を抑えるべきではあるのだが、
甘味は別腹ということで神も
見逃してくれるであろう。
ということで円覚寺から鎌倉に戻る途中にある名月院の入り口近くにある
甘味処
「鎌倉名月」にてクリームあんみつを食す。
名月院の入り口すぐ近くにあるこの
「鎌倉名月」・・・。少しふっくらした猫が
迎えてくれるその店内は非常に狭く、5ヘーベーぐらいの正方形の店内の
真ん中には囲炉裏があり、低めの石椅子がそれを囲む。
70過ぎであろう老夫婦が店を切り盛りしており、名物の
クリームあんみつを
提供してくれるのである。
食事中も囲炉裏を囲んで老夫婦と会話を楽しむ。最近は寒天がTV等に
取り上げられた為か、値段が高騰しており、意識の低い店では
純度の低い寒天を出すという。ここ名月では一切そういことをしていない為、
寒天本来の食感を楽しめる。黒蜜を好みでかけ甘く食感のよい寒天が
喉を潤す。かの先人達が唱え続けた
極楽浄土とはこのような美味しいもの
が喉を通り、幸せの極地に至る瞬間のことを言ったのではなかろうか?
先人達も同じようにこの感動を味わっていたのだろうか?
ちっぽけな妄想を後に、巡礼としての締めのデザートを平らげ、一路始まりの
場所鎌倉をめざすのであった。
そう、
湘南にある究極のカレーを求めて・・・・。