さて、スィーツといきますか。
ここは青山「糖朝」。豆腐花で有名な台湾甘味処である。
「豆腐花」私も初めて聞くのであるが、知る人は少ない
のではないであろうか?
どうやら香港の人達の故郷の味らしいのである。
すさまじい冷気に包まれながら私の目の前に現れたのは
「フルーツ豆腐花」。
私のイメージでは冷めた湯豆腐に甘いシロップとメロン系
フルーツをのっけた感じである。
しかし、この豆腐花、日本の豆腐に比べ柔らかく口あたり
が非常に滑らかなのである。
そこにフルーツの食感と甘いシロップが口の中でアンサンブル
となり、私の感覚中枢を刺激するのである。
甘いジェットストリームアタックとでも比喩しようか。
(参考:起動戦士ガンダム)
店内は落ち着いた感じでオリエンタルな空気が蔓延しており、
各部屋の区切りが竹の簾というのがなんとも憎い演出である。
来ている客層はさすが青山、狼狽しながら豆腐花の説明を
受けている私をよそ目に、どうにか聞き取れるくらいの声で
聞きなれない横文字トークを始めるのである。
時折ゆれる竹の簾のこすれる音がその声を刹那的に優雅な
音色に変えてしまうのは店の空気の成せる技か?
まったりとした青山の午後、贅沢な気分になる私の小市民性
はただただ心のゆとりとなって、癒されるのである。
一度お試しあれ。
☆2・5!